STAY
いろんな意見を見聞きしていると自分自身というものがこんなに簡単にも自然に混乱してくるもんなんだなと、
twitterを見たりしてると
有名ブロガーさんの意見が凄く正当なことを言っているかのように讃えられていたり
なんだかとても気持ちが悪くて
こんなに昔から好きで見続けてきて本当の姿をさも知っていると
当たり前のように思ってきたのにもかかわらず、混乱してきたので
もう何も言うまいと
二十歳のわたしはSMAPに会いたくて、毎日会いたくて
東京へ出る。
初めての東名阪ツアーの日程に合わせて、各地の友達の家や親戚のアパートに転がり込みながら
しまいには、同じように上京してくる（就職で）友達のマンションに
最終的には居候してしまう。
行くあてもないまま働く場所も決めず、ただSMAPに会いたくて東京に出た。
(しばらくしてきちんと1人暮らしも始めました)
毎日会えた。
携帯電話もポケベルも、まだなかった。
公衆電話の伝言ダイヤルを使い、仲間と連絡しあい、まさにその足で「現場」を探す。
毎日会えた。
当時は禁止されてる現場もなかったし、SMAPに関しては時間の制限もなかった。
あったんだけど、本人たちがそれを全く無視していた。許されていた。
やたらとレコーディングのスケジュールが入り
芝公園の日音や四谷、
青山Victorのスタジオに入った時にさすがに怪しくなった。
今日は大パだ
なんて言っても、一人に２０人くらいついていただろうか。
収録曜日の決まっているものでさえ
西武園のデビューイベントで波のプールの一番前で人垣となった。
台風直撃というのに、一万人集まったという。
実際にはその半分、いただろうか。
あれから２５年。
こんなことになった。
報道された朝、
「またか」と思ったが、どうも様子が違い、信じがたい事柄が並んでいた。
それでも「騒ぎすぎなんじゃないか」くらいにしか思っていなかったが
NHKがそれを報じたことでハッとした。
まだ4時間程度しか時は進んでなかった。
それでも日が経てば何かが変わるだろうと、嘘だよただの噂だよと
ならなかった。
ファンの力でどうにか、
どうにかならなくても何かできないかという提案に
以前の一件がみんなの心の中にあり、あっという間にそのツイートはどんどん拡散されていった。
Twitterって本来はこういう使い方をするんだ便利だとこの時ほど思った。
理由が理由だけに解散なんてこんな理由でしてほしくなかった。
国民的と言われてきて何年経っただろう。
こんなに大きなニュースになった。
いろんなことがニュースになっていく。
あれよあれよという間に
解散したらどうしようという気持ちから
もうそれでもいいのかもしれないなと思うようになってきたのもこのあたりから
結局は助けてあげたいだなんて勝手な傲慢で
またわたしたちが苦しませているのかもしれなくて
もうこんな会社に未練もなくて
どうしてもどうしても辞めたいのに
国民の期待が大きすぎて
苦しんでいるのだとしたら
国民的というワードに、もしかしたら本人たちも甘えていたのかもしれない。
だから会社の代表者に謝るようなことしたのかもしれない。
理不尽なことがあったのだろう、だから辞めると啖呵でも切ったのかもしれない。
そしてテレビの前に出てまでも
謝る姿を見せることになったのかもしれない。
何にせよ、新聞や週刊誌の内容と昨日の生放送の５人はどれも食い違ってはいなかった。
これまでのSMAPはもうそこにいなかった
どんなに売れていなくても
こんなに売れてしまっても
破天荒で型破りで例を見ないことばかりのSMAPだった。
そんな25年以上だった。
タレントも放し飼いだけどそのファンも同じ
またそう言われてるように感じる。
要らぬ世話を拡声器付きでやってる気がする。
善良なツイートが並ぶなかで
自分がとても悪いことをしているような気にさえ
デビュー前からずっとずっと好きで
そしたら国民的って言われるようになって
自分もなんだか偉そうな気分になっていたと思う。
馬鹿げている。
CDも買ったし
はがきも書いたし
番組サイトに書き込みもしたし
多分これからも自分がやりたいときにそうするけど
SMAPを好きだと、胸を張って言えない。
私がSMAPを好きだと言えば
なんだか他に好きなグループも
まるで同じように好きだと
捉えられてしまうのではないかと
もうあんなことにならないでほしい。
どのグループもどのコも
SMAPは後輩にいいお手本にもなったグループだけど
悪い見本のほうのSMAPにはなぞらわないでほしい。
そうしないとSMAPも浮かばれない。
SMAPがラクになれますように
これ以上の願いはないよ
(2016/1/20 少し編集しました)
