さよならじゃ、ない
2016年12月31日
5人は
そこに荷物を置いて
大きく重たいドアを開けて
2017年1月1日
一歩、踏み出した
ずっとずっと厄介者で
目の上のたんこぶで
孤高の存在だった
飯島さんが
他のグループを手がけなければ
手を広げなければ
わたしたちが
派閥
という言葉を発して
巷に広げていなければ
そのまま孤高のグループとして
まだ続いていたかもしれないし
追われるようなことにも
ならなかったかもしれない
ずっとそんなことを考えていた2016年
他のグループとのわちゃわちゃなんて
わたしは望んでいなかったし
後輩として可愛がる存在が
古くも新しくも
欲しいと思ったこともなかったし
寧ろグループ内でのわちゃわちゃすらも
なにも望んだことはなかった
個々が個々で
凛として強く
そして集まると
誰もが凄いと思える
そんなSMAPが好きだったと同時に
破天荒で異端児で
良くも悪くも
どこにも似たようなグループなんてなかった
デビュー出来るとも思ってなかったし
こんなに人気になるなんて
国民的って言われるようになるとも
25年続くとも
そしてこんなに呆気なく
呆気なく、は
ないか。
デビュー前から27年
好きでいて
いろんなことがあったなぁ
寄り道はたくさんたくさんして
そのバチが
当たったのかな?
反省することばかり出てきて
悔やまれることのほうが多いかもしれない
もっと
好きでいられたんじゃないかなぁ
好きだって伝えたり表したり
出来たんじゃないかなぁ
ごめんね
たくさんのファンが
いろんな活動をしたりしてて
とても心苦しかった
わたしはこんなに好きなのに
何をしたらいいのかわからなくて
本当なら先頭切ってやらなきゃいけなかったかもしれない
どれが正しいのか
どうしたらいいのか
わからないと逃げたのかもしれない
原宿から六本木を
自転車で駆け抜ける中居くんの
その自転車のカゴに
手紙を入れる毎日や
人垣になって
そばに付いていて
おはようございますと
言っていた日が
今でも思い出される
初めてマネージャーが付いても
わたしたちのほうが偉そうにしていたとき
怒られて並ばせられたとき
笑われてゲンコツされた日
楽しかったな
JUN MENのスーツ
LVのセカンドバッグ
金のコインのネックレス
全身真っ白なコーディネート
隣で歩くの恥ずかしかったよ
みんな言ってたよ
楽しかった
土曜のラジオ番組
神様が最後の日に用意した使命を
果たした中居くんは立派でした
中居くんだから、だよね
最後はやっぱり中居くんでなきゃね
あの
名前を呼ぶ声を
わたしは忘れない
忘れないけど
わたしも
荷物を置いて
2017年、外へ出ました。
さよならじゃ、ない
と、思っていたんだけど
やっぱり、さよならなんだ
五本指、折りながら
手を振ったのは
中居くんはそんな人
またね、だったなら
手は、振らなかったと思う。
お願いだからこれから
心の痛むようなワイドショーや週刊誌や
そんな記事に
惑わされたり傷付いたり
することが誰にも無いように
面白おかしくスキャンダラスに取り上げることをしないで
苦しめる全てのものから
解放される日が来ますように
踏み出したそこが
安寧でありますように
近い未来に
必ず
彼らは
帰ってくる。
2017年1月1日